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すべてをデザインするワークショップ
[ベガハウス・村澤一晃]

 

ベガハウスのデザインワークショップが進化

ベガハウスがデザイナーの村澤一晃とワークショップを行う日に、股旅社中とは別の用件でベガハウスを訪ねました。 せっかくなので時間調整をして、ワークショップも少し見学しました。すると、これまでのワークショップとは様子が異なります。 そういえば、ベガハウスのワークショップは、1年以上見ていませんでした。あ、これはワークショップの進化だと気づきました。 何をつくるかだけでなく、「どうやってつくるか」。取り組み方からのデザインが実践されていました。

能力、スキルをデザインするワークショップ

股旅社中のデザインワークショップは、通常であれば工務店が手がけない、家具、造作、建具、住宅備品のオリジナルデザイン開発にまで取り組むことで住宅の品質と、 それに関わるスタッフの能力を高めようというもので、会が発足する以前からベガハウスと村澤が行っていたことが原点になっています。
簡単にいえば、工務店がデザイナーに新しい住宅プランの家具デザインのテーマを投げかけ、デザイナーが家具デザイン案を提案し、それを検証し、改良案を重ね、その完成を一つのゴールとしてきました。
しかし、今回見たワークショップでは、村澤はデザイン案を作成していません。デザイン案をつくるのはベガハウスのスタッフで、その実現を村澤がサポートし、一緒に現場で検証、改善策の検討を行っていました。
ベガハウスでは、従来の役割分担やワークショップの進め方を一から見直し、デザインするのは全スタッフの役割、村澤は全スタッフのデザインを監修する役割を担っています。
ものをデザインすると同時に、スタッフの能力とスキルもデザインする、そのためのワークショップです。


家具デザインからすべてのデザインへ

もともと家具デザインを重視して、家づくりの品質とスタッフの能力を向上させることを目指していたベガハウス。 いまは、全スタッフが家具デザインに取り組むことで、住宅プランや設計の能力をさらに高め、仕事のやり方を進化させたり、 お客様とのコミュニケーション深めるなど、あらゆることを高めることを目指しています。
ものだけのデザインでなく、あらゆることをベガハウスらしくデザインする。これを実践するのは容易ではありません。 高い能力と広い視野を持つスペシャリストの集団であることが課せられるテーマです。

ここで股旅社中会員に業務連絡です。会員に公開されているベガハウスのワークショップ、こんど参加されてはいかがでしょうか。 今回事務局が感じたように、一味違うやり方が体感できると思います。 まだやったことのない仕事に連続で取り組むスタッフの目つき顔つきからも、この取り組みの意味が伝わってくると思います。